湯の個性を知る
硫黄の香りの正体
温泉街に漂う卵のようなにおいは「硫黄のにおい」と呼ばれますが、主に硫化水素のにおいです。
においのもと
硫黄そのものはほとんどにおわず、温泉で感じるにおいは主に硫化水素によるものです。鉱泉分析法指針では、硫黄が主に遊離硫化水素の形で含まれる硫黄泉を「硫化水素型」と付記して区別します。
硫化水素は空気中に抜けやすいため、湧き出した場所の近くや源泉に近い浴槽ほどにおいが強く感じられることがあります。
安全のために
火山の近くや源泉の周辺では、ガスが濃くなる場所があります。立入禁止の柵や注意の掲示には必ず従い、くぼ地や風のない日に長くとどまらないようにしましょう。気分が悪くなったらすぐ離れてください。
硫黄の香りの例
温泉地・施設の公式の案内に書かれた湯の個性です(湯の状態は日や時間で変わります)。
北海道・登別温泉・施設
第一滝本館
乳白色の湯硫黄の香り源泉かけ流し湯の花
登別温泉で最も多い5つの泉質を源泉かけ流しで入り比べられると施設が案内している。泉質ごとの温泉分析表も掲示されている。
- 湯の色
- 硫黄泉は湯の花で白く濁ることが多い
- 香り
- 硫黄泉に硫化水素のにおい
出典: 大浴場・泉質(第一滝本館 公式)(確認 2026-10-13)
群馬県草津町・温泉地
草津温泉
硫黄の香り
自然湧出量は日本一とされ、日本有数の強い酸性の湯。源泉は約50℃近いものが多く、水で薄めずに入れる温度へ下げるため板で湯をもむ「湯もみ」が考え出された。
- 香り
- 硫黄の香り
- 肌ざわり
- しっとりとした肌触り
- 湧出量
- 自然湧出量 毎分32,300リットル以上
出典: 草津温泉(心にググっと観光ぐんま・群馬県観光物産国際協会)(確認 2026-10-13)
栃木県那須町・温泉地
那須温泉(鹿の湯)
硫黄の香り
硫黄泉で源泉温度は63〜80度と高く、熱い湯に浸かるための「時間湯」という入浴法が鹿の湯に伝わる。
- 香り
- 硫黄のにおいが那須湯本一帯に漂う
出典: 那須の温泉(那須町観光協会)(確認 2026-10-13)
出典
この記事は公的資料をもとに温泉街図鑑が独自にまとめたものです。医療上の判断は医師に相談してください。