環境省の「鉱泉分析法指針」「禁忌症及び入浴又は飲用上の注意の掲示等の基準」と温泉法をもとに、独自に書いています。泉質の一般的な説明は、個々の温泉の分析結果や効能を示すものではありません。
温泉の基本
- 温泉とは
「温泉」は温かいお湯のことだけではありません。日本では温泉法で定義が決まっていて、冷たくても成分の条件を満たせば温泉です。
- 温泉の湧出量とは
湧出量は、源泉から1分間にどれだけの温泉が出るかを表す数字で、「毎分〇〇リットル」のように書かれます。
- 温泉のpHとは
pHは、温泉が酸性かアルカリ性かを表す数字です。温泉分析書には湧き出したときのpHが書かれています。
- 温泉分析書の読み方
温泉施設の脱衣所などに掲示されている温泉分析書は、その温泉の「成績表」です。
- 温泉の浸透圧(低張性・等張性・高張性)とは
泉質名のあとに書かれる「低張性 中性 高温泉」の「低張性」は、温泉の浸透圧を表す言葉です。
泉質を知る
- 泉質の種類と特徴
温泉分析書に書かれる「ナトリウム-塩化物泉」のような泉質名には、決まった付け方があります。まず10の泉質を知ると、温泉選びがぐっと楽しくなります。
- 硫黄泉とは
硫黄泉は、硫黄の成分を一定量以上含む温泉です。独特の香りで知られ、白く濁った湯の温泉地もあります。
- 炭酸水素塩泉とは
炭酸水素塩泉は、炭酸水素イオンを多く含む塩類泉です。ナトリウムを主とする「ナトリウム-炭酸水素塩泉」がよく知られています。
- 塩化物泉とは
塩化物泉は、塩化物イオンを多く含む塩類泉です。
- 硫酸塩泉とは
硫酸塩泉は、硫酸イオンを多く含む塩類泉です。陽イオンの主成分によって呼び名が分かれます。
- 酸性泉とは
酸性泉は、水素イオンを多く含む、酸性の強い温泉です。
- 含鉄泉とは
含鉄泉は、鉄イオンを多く含む温泉です。湧き出したあとに空気に触れると、湯の色が変わることがあります。
- 二酸化炭素泉とは
二酸化炭素泉は、二酸化炭素(炭酸ガス)を多く含む温泉で、湯の中で泡が見られることがあります。
- 放射能泉とは
放射能泉は、ラドンを一定量以上含む温泉です。
- 単純温泉とは
単純温泉は、溶けている成分の量が比較的少ない温泉です。「単純」は効能が単純という意味ではありません。
- 含よう素泉とは
含よう素泉は、よう化物イオンを一定量以上含む温泉です。
湯の個性を知る
- 温泉の色が違う理由
温泉の色は、溶けている成分と、湧き出したあとの変化で決まります。同じ温泉でも日や時間で色が変わるのは珍しくありません。
- 乳白色の温泉の特徴
白く濁った湯は、温泉らしさを強く感じる湯の1つです。硫黄を含む温泉で見られることが多い色です。
- 茶褐色の温泉の特徴
黄金色や茶褐色の湯は、湧き出したあとの変化が色にあらわれた湯です。
- 硫黄の香りの正体
温泉街に漂う卵のようなにおいは「硫黄のにおい」と呼ばれますが、主に硫化水素のにおいです。
- 湯の花とは
湯の花は、温泉に溶けていた成分が固まって、湯の中に浮かんだり底に沈んだりしたものです。
- 源泉かけ流しとは
源泉かけ流しは、湧き出した温泉を浴槽に注ぎ、あふれた湯を再び使わずに流し出す湯の使い方を指す言葉です。
- 加水・加温・循環・消毒の違い
源泉の温度や量、衛生のために、温泉に手を加えて使う施設は多くあります。どれも施設に掲示が義務づけられています。
安全に楽しむ
- 温泉の適応症と禁忌症
温泉施設には、温泉の成分・禁忌症・入浴上の注意を掲示する義務があり、その内容には国の基準があります。適応症は効能を保証するものではありません。
- 安全な温泉の入り方
温泉は体に負担もかかります。国の基準で定められた入浴上の注意を、入る前に確かめておきましょう。
- 温泉を飲むときの注意(飲泉)
飲泉ができる温泉地もありますが、温泉は飲み方を誤るとかえって体に負担になることがあります。国の基準で定められた注意を確かめてから飲みましょう。